コラム

ピーリングとその歴史
こうして広まった
 日本でピーリングが知られるようになったのは、1990年代に厚生省がAHA(アルファハイヒドロキシ酸)を認可した後で日本の有名女優(歌手との説もあります)がマスコミにその効果を宣伝したことによると言われています。

 そもそもピーリングの歴史は長く、遡るとエジプト文明の時代にクレオパトラが乳酸入りのお風呂に浸かったことが起源、と言う話も。『クレオパトラが牛乳風呂に入ってた』なんて話を聞いたことはありませんか?牛乳には乳酸菌が含まれていますね。乳酸はAHAの一種で穏やかに角質を剥がす作用があるのです。
 アメリカやヨーロッパではやけど治療やニキビ治療でケミカルピーリングが盛んに行われていました。日本でピーリングが浸透しなかったわけはその成分の強さのため、厚生省で認可がおりなかったことによるでしょう。

 ケミカルピーリングの研究がなされたのはここ120年ほどの話。第一次戦争の時にやけどを負った軍人を治療するのにフェノール酸が使われたと言われています。その後も研究は続けられ、1950年代頃にアメリカのマスコミで取り上げられた結果、ケミカルピーリングの存在が爆発的に知れ渡るようになったのです。
 この欧米で主流だったフェノール酸は効果が高いものの浸透度も深く、その副作用が問題となっていました。それでも欧米人の肌質にはまだ重大な(取り返しのつかない)トラブルにまで発展することは余り多くなかったため、その治療効果が認められてブームになったようです。  

 その後、1980年代に角質層に働きかける薬剤、AHA(アルファハイヒドロキシ酸)が美容におけるピーリングとしてブームとなり、日本に上陸することとなります。日本での歴史はまだ浅いですが、実はこのように研究を重ねて現在のピーリング法が確立されたのです。
肌タイプの違い
 ところで海外から輸入される化粧品のほとんどは国内用に成分調整がされていることを知っていますか?
 世界中に様々な人種が存在し、大きくわけると白人種、黒人種、黄色人種になりますね。皮膚の厚さやメラノサイトの量の違いがあげられますが、日本人の肌(黄色人種)はちょうど中間にあたる肌質なのです。そのため、欧米で白人種ように作られた化粧品をそのまま使用すると、場合によっては刺激を感じたり副作用が生じたりしてしまうのです。そこで安心して使えるようにと化粧品の成分は調整されているのですね。
それはピーリングの薬剤にも同じことがいえます。現在、ケミカルピーリングの中で注目されているのは『サリチル酸マクロゴール』を使用したピーリングです。
 福岡の医師が九州大学の研究班と研究を重ね、サリチル酸の効果の高い部分を生かして副作用を抑える効果のあるマクロゴールを基剤として考案しました。
 日本人の肌を知る日本人のドクターが考案したとあって、これまでの薬剤に比べるとその使いやすさや安全性は高いとして、注目を集めています。

 ピーリングは「副作用が怖い」と思っている人も多いようですが、使う薬剤の種類や方法さえ間違えなければ確実に効果のある方法です。
 いい皮膚科を見つけて健康で滑らかな肌を手に入れたいですね。
ケミカルピーリング 美肌