ピーリング Q&A

医療機関とエステはどう違うの?
エステサロンでは、ケミカルピーリングやレーザーピーリングなどが行われていますが、管轄する厚生労働省は「ピーリングは医療機関でのみ行うように」と通達しています。それは過去に様々なトラブルがあったことや、肌に触れる薬剤の扱い、そしてアフターケアに注意を払わなければならないためです。
 エステは美容が目的ですから見た目を整えることは出来ますが、ニキビ治療などに対処する方法(薬剤の濃度やピーリングの深さを変えること)を行うことが出来ません。

 なによりピーリングは肌に直接影響を与えるものですから、間違うと大変なトラブルを呼ぶことになるのです。まずピーリングの適応があるかどうかの判断、どのようなピーリングが適しているかの判断が最も重要だと考えます。
 これらの点からみても、ピーリングはやはり皮膚科の専門医の常駐(毎回担当医が変わらないような)する医療機関で行うことをおすすめします。
どうやって角質をはがすんですか?
「はがす」と聞くとちょっと怖いイメージですが、当然そのままはがすというわけではありません。
 肌表面にある0.02mm〜0.05mm程度の薄い膜(角質)に薬剤を塗ったり、またはレーザーを当てることで角質同士の繋がりを緩めて皮膚を柔らかくします。そうすることで角質が剥がれやすい状態になるので、その部分を拭き取ったり、機材を使ったりして古い角質を取り除きます。
薬剤
レーザー
肌に負担はかかりませんか?
あか擦りなどをすると肌が赤くなったり多少のヒリヒリ感があるように、物質的に肌へ刺激を与えることは全く負担がないとはいえないでしょう。それでも、肌質にあった薬剤や方法を選択することでその負担を軽減することは可能です。一時的な負担をのぞけば、ピーリングすることで健康的な肌を自ら作り出すことが可能になります。
1回で効果が出ますか?
くすみやざらつきを解消する程度であれば1回でも効果を実感できるといえます。ニキビの改善やシミなどの場合では、満足いくまでに何度か通う必要があるでしょう。一般的に、ニキビ、シワやシミの場合では2週間〜4週間に1回のケアで半年〜1年が目安とされています。
 費用や時間の負担を考えると1回か数回で済ませてしまいたくなりますが、回数を少なく、効果を高くと求めるとその分リスクも高まります。薬剤の濃度やピーリングの深さが進みすぎてトラブルを抱えた結果、必要以上に費用と時間が掛かることも。どれくらいまで改善したいかによって費やす時間は変わってきますので、医師とよく相談してください。
ピーリングの治療時間、料金はどれくらい?
ピーリング(ケミカルピーリング)そのものの時間は短く、10分程度です。カウンセリングの時間を含めると30分〜1時間(1回)が目安になるでしょう。
 治療費は保険適応ではありません。安いところもありますが、平均して1回1万円〜2万円が一般的です。最近、低価格を全面にうち出している施設もあるようですが、単純に1回の価格が安いところが、トータルで安いとはかぎらないのが、施設選びの難しいところです。
 通院する場合は2週間〜4週間に1回ペースでターンオーバーのリズムに合わせて行います。
痛みはありますか?
個人差はありますが、酸によるピーリングではその薬剤と濃度により多少のピリピリ感やかゆみを感じることがあります。マイルドで刺激が少ないと言われるフルーツ酸やグリコール酸では、全く感じないという人もいれば少しピリピリするという人も。
 サリチル酸マクロゴールピーリングはほとんど痛みを感じないと言われていますが、いずれの場合も医師の診断により、適正に行った場合に限ります。
後遺症は出ませんか?
まれに、やけどや色素沈着などの報告があります。強過ぎる薬剤や状態に合わない方法などが原因となりやすく、アフターケアが悪いために状態を悪化させることもあります。
 程度の軽いものであれば肌の再生能力で解消することもあるようですが、いずれにせよ「おかしいな」と感じた時点で医師に相談するようにしましょう。
施術前に注意することはありますか?
肌があれていると予想以上にピーリングが深くなりすぎることがあります。やけどや色素沈着を起こす原因にもなるため、前日の顔剃りやパック、スクラブ洗顔はやめましょう。 ピーリングの種類にもよりますが、以下の症状の方は担当医に相談したうえで施術や時期を決定してください。

■ 1ヶ月以内にほかの治療(ケミカルピーリング、レーザー、脱毛など)を受けている
■ 顔に湿疹がある
■ 口唇ヘルペスや伝染性膿痂疹(とびひ)がある
■ 治療中の病気がある人
■ 妊娠中、授乳中の人 など
施術後の肌はどうなりますか?
角質がはがれた状態ですのでとてもデリケートです。うるおい成分とバリア機能が失われているため埃や紫外線に敏感に反応します。
 薬剤の種類によっては、赤みが見られたりカサカサを感じるようになりますが、大抵は2、3日で治まります。
 この間、保湿クリームの使用、サンスクリーン剤の使用が必要です。その他に、薬剤の深達度が深い場合には、水ぶくれやびらん、小さいかさぶたが気になることもあります。その状態が長く続くかまたは気になるようであれば、早めに皮膚科医に相談するといいでしょう。
アフターケアについて教えてください
薬剤にもよりますが、深達度の深い薬剤を使用した際には、ピーリングを行った後は、2〜3時間、長い人で1日、赤みやほてりが続くこともあります。十分な保湿と紫外線予防を心掛けましょう。
 化粧下地などのUV商品は、紫外線吸収剤などが含まれていると刺激になるため、直後の使用は避けたほうが無難です。
 バリア機能の低下で紫外線の影響は大変受けやすい状態になっていますので夏場や日中には刺激が少なく(紫外線散乱剤配合のもの)刺激の少ないサンスクリーン剤を使用してUVケアを行ってください。
完治後に再発することはありませんか?
ピーリングをすると古い角質がはがれ、肌が本来の機能を取り戻します。ニキビなどは気をつけて生活していれば再発を最小限に抑えられることができます。
 勿論、生活リズムの乱れやストレスなどで肌の調子が悪くなることもありますが、数ヶ月に1度ピーリングを行ったり、ホームケア製品で予防することで状態の悪化を防ぐことが出来るでしょう。
 ただし、男性ホルモンが活発になって出来る思春期のニキビはその再発を完全に抑えることは出来ません。何度か行うことで状態を軽減することが出来ますが、いずれにせよ成長過程のひとつですので、再発の可能性は高いといえます。
ピーリングの直後にお化粧が出来ますか?
非常に浅いピーリングであれば、すぐに化粧をしても問題ないと言われる施設もあるようですが、お肌の状態によるので一概にいえません。
 ピーリングは角質をはがす行為ですので術後は肌が薄くデリケートな状態になっています。どうしても必要でなければお化粧はせずにいた方がお肌のためです。
 まれに今まで使っていた化粧品が肌に合わなくなることがありますが、その場合は一時使用を中断して様子を見ましょう。デリケートな状態が落ち着いてくるとまた使えるようになる場合がほとんどですので、一時的な敏感肌に慌てないようにしましょう。
レーザーとの違いはなんですか?
どちらも古い角質をはがしてターンオーバーのリズムを正常にするという点では同じです。
 ケミカルピーリングが角質に直接働きかけるのに対して、レーザーは真皮に働きかけて肌の持つ再生能力に刺激を与えます。
 アンチエイジングケアなどと言われ、コラーゲンやエラスチンを増加させる効果があり、費用も高めです。1回3万〜4万程度かかるのが一般的です。
ランチタイムピーリングってなんですか?
施術時間が短く、ダウンタイム(術後の回復期間)をさほど必要としないピーリングを全て「ランチタイムピーリング」といいます。これは特に欧米で使われる用語で、ランチタイムの時間を使って出来るというのが由来です。
 サリチル酸マクロゴールピーリングやレーザーピーリングなどマイルドなピーリングがこれにあたると言えます。
ピーリング 効果